赤レンガの東京駅(中央停車場)は、ただ通り過ぎてしまうには勿体なく、どこから見てもとても美しい建物です。
皇居前から
御幸通りまっすぐのところにあるので、皇居側から御幸通りを歩くと東京駅が段々大きく見えてきます。
駅前ですが意外にも歩いてみると人も少なく、建物がしっかり視界に入り東京駅が段々大きく見えてくるその姿は感動的でもあります。
通りは馬車も通れるように広く拡幅し整備され、両脇には銀杏並木があります。
駅前広場
駅前広場は夜の雨に濡れた時に写真を撮ると、舗装に使われている御影石に建物が映り、幻想的な雰囲気の写真が撮れると人気です。
ドーム
ドーム部分、3階部分共に戦災で破損し、2階建に改修され中央口のような屋根の形になっていましたが、2012年に元の形に復元されました。
石碑
東京駅の石碑を囲むように、正面玄関の「御車(みくるま)寄せ」があります。
石碑は八重洲橋を支えていたものだそうです。
入り口
入り口は3つあります。向かって左側が北口、右側が南口です。
北口、南口はドーム状になっていて、2012年に終了した改修工事で天井が美しく蘇っています。
北口
東京ステーションギャラリーの入り口はここからです。
ドーム部分を見上げるとワシと干支のリリーフも見えます。
中央口
小さめな改札口です。
南口
東京ステーションホテル、レストランは南口から入ります。
ショップもあります。
東京ステーションホテル
東京ステーションホテルとそのレストランは南口から入ります。
今回はエレベーターで2階のカメリアへ
バー&カフェ カメリア
虎屋 TORAYA TOKYO
今回ここには入りませんでしたが、ここは100年前の赤レンガの壁がそのまま見られます。
丸の内駅舎を見下ろす
2階から丸の内駅舎を見下ろすことのできる廊下に出てみます。
ここには創健時などの写真が展示されています。
KITTEの屋上庭園から見るのもお勧め
斜め向かいに建っている白い建物のKITTEには屋上庭園があり、そこから東京駅がよく見えます。
ライトアップされた夜はとても綺麗です。
設計 辰野金吾
初めはドイツ人技師のフランツ・バルツァーが設計しましたが和洋折衷の建物で、西洋化を進めていた政府に却下され、辰野金吾が設計を担当することに。
辰野金吾は、イギリス人のジョサイア・コンドルが工部大学校(現・東京大学工学部)の建築学教授として来日した時の一期生で、主席で卒業しました。
基礎
元々駅舎の地下には沢山の松杭が打ち込まれていました。
松の木は、ヤニを沢山含んでいるので水にさらされても腐りにくい性質で、この松杭が約100年に渡って東京駅を支えていました。
掘り起こした時にもほとんど傷んでなかったようです。
東京駅の復元工事は、復元工事プラス建物免震化工事とのことで松杭は取り除かれて、地下躯体が作られ建物地上部との間には、沢山の免震装置が作られたとの事です。
ジョサイア・コンドル設計の三菱一号館でも松杭が使われています。
東京都千代田区丸の内1丁目
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