飛鳥山の洋館 青淵文庫と晩香廬

洋館

飛鳥山には渋沢史料館があります。ここに他では見られないような素敵な洋館があるのはご存じですか?

青淵文庫晩香廬という名の建物です。それぞれ、渋沢栄一の喜寿と傘寿に贈られた建物で、渋沢資料館に入館すると見学することができます。

渋沢資料館

渋沢資料館は1997年に建てられました。洋館を見学するにはここから入館します。

入館料は大人は300円、小・中・高生は100円でした。(2022年現在)

この時は都電一日乗車券を使っていたので、20%オフになりました。

月曜日は休館日で、他にもたまに休館日があるのでホームページで確認してから行った方が無難です。

青淵文庫(せいえんぶんこ)

1925年(大正14年)築、設計は田辺淳吉(たなべじゅんきち)です。

青淵(せいえん)は渋沢栄一の雅号で、深谷市血洗島の渋沢栄一の生家の裏手に青々とした淵があったことから名付けたと言われています。

渋沢家の家紋である丸に違い柏(まるにちがいかしわ)をもとにデザインした装飾タイルが使われ、ステンドグラスには柏の葉

シンプルな箱型の洋館ですが、タイルやステンドグラスがアクセントになっていて美しいです。

幾何学模様のタイルやステンドグラスが沢山使われていて完全に洋風に見えますが、これらの模様は渋沢家の家紋「丸に違い柏」をもとにデザインしたとの事なのでベースは和?

ステンドグラスの両端はカーテンで隠れ気味ですが、竜が描かれています。寄贈者が竜門社だからでしょうか。

照明も凝っています。

渋沢栄一の書による額が飾られています。その先に見える螺旋階段がまた美しい。

晩香廬(ばんこうろ)

隣には国の重要文化財に指定される洋風茶室「晩香廬」(ばんこうろ)があります。1017年築で、この建物も田辺淳吉が設計。

談話室、右は暖炉

目を引くステンドグラスの窓

和の雰囲気もある洋風な建物でした。

場所

東京都北区西ヶ原2-16-1

王子駅から坂道を上り5分くらいですが、中央口改札すぐの公園入り口に飛鳥山モノレールがあります。。2分くらいとすぐ着きますが急な坂道を昇っていくのでちょっと楽しいです。無料なのも嬉しいです。

モノレールの車両にはアスカルゴと言う名前がついています。カタツムリの外観に似ているからだそうで、飛鳥とひっかけてつけたネーミングが楽しい。

設計者 田辺淳吉

東京帝国大学工科大学建築学科で、東京駅や日本銀行を設計した辰野金吾の元で学んでいます。

渋沢栄一とは訪欧米視察団に随行員として参加。

作品は他には東京では日本女子大学成瀬記念講堂を設計。

飛鳥山に行くなら

桜の季節も綺麗ですし、紙の博物館北区飛鳥山博物館もあります。

内田康夫の浅見光彦シリーズでも有名な場所です。平塚亭の団子も必須です。

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