サルドゥの曲が聞けるルアンヌ・エメラ主演のフランス映画「エール!」

フランスの映画「エール!」(La famille Belier)がなかなかの秀悦で良かったです。

聴覚障害を持つ家族(父、母、弟)の中で生まれ育った高校生のポーラが、高校の音楽教師の勧めでパリの音楽学校へ進学しようと決心し、それを家族に理解してもらおうと奮闘する姿を描いたドラマです。

日々一生懸命で自分をしっかり持っているポーラ、自分たちの土地を守ろうとする両親、ちょっとませた弟、ミッシェル・サルドゥ愛が半端ない音楽教師、皆魅力的に描かれています。

主役のポーラを演じたルアンヌ・エメラ(Louane Emera)は、ルックスも可愛いし自然な感じ、歌も上手いです。馬と関わったり、手話であたり前に会話したり、映画にたくさん出ているのかと思いきや。。。音楽オーディション番組に2013年に出場して人気が出てデビュー、そして翌年2014年にこの映画の主役に抜擢されたそうです。

家族として助け合う姿、夢に向かって進む姿、フランスの美しい片田舎の景色、退屈することなく見られます。

ポーラの母親がポーラのセーターを洗濯して縮ませてしまって、そのやり取りが私もそうすればよかったと思ってしまった。

フランスの映画にありがちな。。。こんなオープンで良いの?って部分はあるし、その後あの話しはどうなったの?っていう部分もありですが、そんな事はささいな事で良い映画と思いました。

お父さん役はどこかで見たと思ったら「タンゴ リブレ」に出ていたフランソワ・ダミアン(François Damiens)。この映画のタンゴのシーンが圧巻で、この映画ももう一度見たい。

映画の中で音楽教師がチョイスしたのはミッシェル・サルドゥの曲です。この音楽教師の役どころが面白いです。ミッシェル・サルドゥを語るときの言い表し方が熱くて笑えてしまいます。

ミッシェル・サルドゥは1970年代から活躍している息の長いめちゃ歌の上手い歌手で、日本でも沢田研二が彼の曲を歌っていました。

ユーチューブを見ると、今でも若い歌手が彼の歌を歌っていたり、フランスの音楽界ってなかなか興味深いです。

監督は1964年生まれのエリック・ラルティゴ(Éric LARTIGAU)、もともと監督ではなくオークションかなにかの仕事などをしていたそうです。首にショールを巻いてるちょっとおしゃれな方です。

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