虎屋赤坂店の「お菓子の国へ 日本とフランス 甘い物語」

フランス

虎屋赤坂ギャラリーで、企画展「ようこそ!お菓子の国へ  日本とフランス 甘い物語」が開催されています。

とらや パリ店」40周年を記念した企画展で、テーマは日仏の菓子くらべ。フランス菓子界を牽引する「ピエール・エルメ・パリ」と協力のもと、和菓子・フランス菓子の魅力と文化的背景についての展示があります。

とらやパリ店の開店時からの写真や歴史、歴史上の人物にまつわるお菓子の紹介、菓子文化の発展の歴史年表、お菓子の歳時記、虎屋のお菓子の型、ピエール・エルメ氏が使用した道具などが見られます。

歴史上の人物にまつわるお菓子の紹介では、、お菓子好きのマリー・アントワネット、ショコラ好きだったアンヌ・ドートリッシュなど、丁寧に読んでいると想像が広がります。

一番興味深かったのは20分のインタビュー動画です。とらやパリ店に10年以上勤務されていた吉田太さん、日本におけるピエール・エルメのエグゼクティブ・シェフ・パティシエのクリストフ・ドラピエさんのお話が聞けます。ちらっと見るつもりでしたが、普段聞けないような内容を興味深く語っていたので、最後まで見入ってしまいました。

吉田さんはのお話しでは、フランスで小豆をお菓子に使う事の難しさがよくわかりました。小豆は料理には使われていたけどお菓子として食べる文化ではなかったので、最初は食べた感想は「問題ない」程度で美味しいと食べてもらえなかった。桜餅など説明をしてから食べてもらうと、向こうはハーブ、香草を取り入れる国なので受け入れてくれた事。

ドラピエさんの、フランスではケーキを持ち帰り、上のトッピングのが落ちていてもその場で乗せればいいという考えですが、日本はケーキの箱を開けて完成された形でなければいけない。私は落ちていても問題ない派ですが、確かに日本は全てにおいてそうで、そこが長所でもあり短所でもあると改めて思いました。

展示期間は4月11日までです。朝一で行ったら、誰もいなくゆっくり見られました。

今回訪ねたことによって、色々な興味が広がりもっといろいろな事を知りたくなりました。


赤坂の虎屋は2018年に建て替えられた遠目からでも目を惹く建物で、それも含めてみる価値ありました。虎屋の社長が社内の意見も取り入れ、これからはほっとできて居心地の良い物が必要との思いから、高層ビルの予定だったのを途中で変更したそうです。

建築家の内藤 廣氏が設計を手掛け、中に入るとそこは想像を超え、まるで美術館かなにかのようです。奈良県産の吉野ヒノキが使われた内装は落ち着きがあり、新しいけど本来の日本の良さが感じられました。

虎屋菓寮ではお菓子や季節のお食事などもいただけるようなので、またゆっくり訪ねてみたいです。

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